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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻3号

2012年03月発行

文献概要

特集 東日本大震災と理学療法

震災発生時の医療機関におけるリハビリテーション部門の活動

著者: 冨山陽介1

所属機関: 1宮城厚生協会坂総合病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.191 - P.196

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はじめに

 災害時,病院の立地条件や被災状況によってその活動は大きく変わる.3月11日の震災時,当院は被災地に直面しながら,施設の被害が少なく,マンパワーの拠点として救急や避難所での活動が可能だった.地域支援病院で災害拠点病院でもあり,地域の救急医療の中核を担っていたが,全国からの支援を受けて活動を継続できた.今回は病院全体の活動を概観し,その中でのリハビリテーション(以下,リハ)部門の活動を紹介する.また,仮設住宅での活動は今回は紹介せず,避難所での活動までを紹介する.

 2006年に内閣府等で作成された「災害時要援護者の避難支援 ガイドライン」1)で用いられている「要援護者」という用語を今回の報告でも用いる.

参考文献

1)災害時要援護者の避難対策に関する検討会:災害時要援護者支援のガイドライン. http://www.bousai.go.jp/hinan_kentou/060328/hinanguide.pdfより入手可能
2)住田幹男:災害時のリハビリテーション.リハ医学 34:320-326,1997
3)住田幹男,他:阪神淡路大震災における在宅寝たきり障害者への訪問リハ活動.日本災害医学会雑誌 44:345-349,1996
4)後藤義朗,他:有珠山噴火時の病院避難―特に脳卒中後遺症リハビリテーション対象者の動向について.リハ医学 39:99-104,2002
5)瀬野乃理子:阪神淡路大震災における高齢者・障害者の避難および避難生活の問題点.PTジャーナル 29:799-802,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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