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理学療法臨床のコツ・26
脳性麻痺児に対する理学療法のコツ―筋緊張緩和のコツ
著者: 平井孝明1
所属機関: 1平井こどもリハビリテーションサービス
ページ範囲:P.356 - P.358
文献購入ページに移動はじめに
筆者は神経発達学的治療アプローチに則り脳性麻痺児の治療に関わってきたので,その考え方に基づき本稿を進める.脳性麻痺児の示す筋緊張異常は,姿勢の変化に大きく左右されるため姿勢筋緊張異常と表現される.一口に脳性麻痺児と言っても児の示す臨床像は様々で,姿勢筋緊張緩和の方法も異なる.比較的障害の程度が軽く自発運動を多く持つ症例に対する最も効果的な姿勢筋緊張緩和の方法は,筋力増強を基にした自発運動と活動性の改善であるが,本稿では粗大運動能力分類システム(GMFCS)レベルⅣ,Ⅴの機能的に重度な障害を示す症例を中心に稿を進める.
筆者は神経発達学的治療アプローチに則り脳性麻痺児の治療に関わってきたので,その考え方に基づき本稿を進める.脳性麻痺児の示す筋緊張異常は,姿勢の変化に大きく左右されるため姿勢筋緊張異常と表現される.一口に脳性麻痺児と言っても児の示す臨床像は様々で,姿勢筋緊張緩和の方法も異なる.比較的障害の程度が軽く自発運動を多く持つ症例に対する最も効果的な姿勢筋緊張緩和の方法は,筋力増強を基にした自発運動と活動性の改善であるが,本稿では粗大運動能力分類システム(GMFCS)レベルⅣ,Ⅴの機能的に重度な障害を示す症例を中心に稿を進める.
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