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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻4号

2012年04月発行

文献概要

臨床実習サブノート 基本動作の評価からプログラムを立案する・1【新連載】

整形外科保存療法患者の基本動作の評価からプログラムを立案する

著者: 川島由香里1 上内哲男1

所属機関: 1東京厚生年金病院リハビリテーション室

ページ範囲:P.359 - P.365

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はじめに

 臨床において動作分析を行う目的は,患者の問題点を明らかにし,その問題点を解決するための的確な運動療法プログラムを立案することである.臨床現場では,理学療法士は姿勢・動作の評価から機能障害を推察していき,治療過程に入るトップダウン形式で評価を行う方法が一般的である.理学療法士を目指す学生は,この方法で評価を行うことが苦手で,臨床実習中に動作分析がうまくできずに苦労していることが多い.複雑な要素を含んだ姿勢や動作の評価をするには,動作を観察する際にどこに着眼点をもっていくかということが重要となる.着眼点をもつためには,解剖学,生理学,運動学といった基礎知識に加えて,病態に対しての知識,疾患特有の姿勢や動作についての知識が必要となる.

 本稿では,変形性股関節症,変形性膝関節症の患者にみられる基本動作の特徴を動作別に解説し,基本的な理学療法アプローチについて紹介する.

参考文献

1)加藤 浩,他:変形性股関節症に対する姿勢・動作の臨床的視点と理学療法.PTジャーナル 40:179-191,2006
2)新小田幸一,他:変形性股関節症のバイオメカニクスとADL指導.PTジャーナル 44:1073-1081,2010
3)対馬栄輝:変形性股関節症患者における歩行分析について.理学療法研究 22:15-19,2005
4)永井 聡:股関節の病態運動学と理学療法Ⅰ.理学療法 24:362-374,2007
5)中保 徹,他:整形外科領域おける臨床動作分析.PTジャーナル 43:1081-1087,2009
6)八木茂典:膝関節疾患の異常歩行に対するエクササイズの工夫.理学療法 19:513-518,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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