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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 理学療法士のキャリアデザイン

キャリアデザインの意義と役割

著者: 神戸康弘12

所属機関: 1山陽学園大学生活心理学科 2神戸大学大学院経営学研究科金井壽宏研究室

ページ範囲:P.387 - P.392

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キャリアとは

 キャリアデザインの意義と役割について,主に金井1)などに依拠しながら考えてみたい.

 キャリア(career)の語源は,「車が通った道」である.「馬車が通ってできる轍(わだち)」をイメージすると良い.振り返れば,轍が残っている.その轍を見て,何かパターンを見出し,旅の意味づけをして,将来の展望を得る.轍がキャリアなら,その馬車の御者こそがキャリアを歩む人,つまりあなたであろう.たった1回限りの仕事生活における節目での選択の流れこそがキャリアだ.その意味では,キャリアはみんなの問題だ.誰であっても今まで生きてきた道のりを振り返ってみることは,これからどこに向かえば幸せが見つかるかを考えるヒントになる.

参考文献

1)金井壽宏:働くひとのためのキャリアデザイン,PHP研究所,2002
2)Bridges W,倉光 修,他(訳):トランジション―人生の転機,創元社,1994
3)Krumboltz J, et al,花田光世(訳):その幸運は偶然ではないんです!,ダイヤモンド社,2005
4)高橋俊介:キャリアショック―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?,東洋経済新報社,2002
5)Erikson E,村瀬孝雄,他(訳):ライフサイクル,その完結,みすず書房,1989
6)Levinson D,南  博(訳):ライフサイクルの心理学(上・下),講談社学術文庫,1992
7)五木寛之:下山の思想,幻冬舎新書,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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