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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻6号

2012年06月発行

文献概要

特集 脳卒中理学療法のクリニカルリーズニング

脳卒中理学療法のエビデンスとリーズニング

著者: 小島肇1

所属機関: 1聖路加国際病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.486 - P.494

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はじめに

 EBM(evidence based medicine)の定着により,脳卒中分野でも,「脳卒中治療ガイドライン2009」をはじめ,脳卒中に関するエビデンスやガイドラインが整備されつつある.理学療法分野におけるクリニカルリーズニングにおいても,経験や直感による無意識的な評価治療プロセスから,外部のエビデンスを求めて定量的な推論へと精緻化することが求められる(図1).本稿では,理学療法士が知っておくべき標準的なリーズニングのひとつとしてEBMの手法を紹介し,目の前の患者の問題を解決する,個別適用のプロセスについて具体的に解説する.

参考文献

1)福井次矢(編):EBM実践ガイド,医学書院,1999
2)http://www.ebmpyramid.org/
3)Gordon Guyatt, et al:Users' Guides to the Medical Literature:A Manual for Evidence-Based Clinical Practice, American Medical Association Press, 2002
4)開原成允,他(監訳):JAMA医学文献の読み方―EBMライブラリー,中山書店,2001
5)後藤英司(編):基礎臨床技能シリーズ4臨床推論―EBMと病態生理から症例を考える,pp18-19,メジカルビュー社,2004
6)Sharon ES, et al:Evidence-based Medicine:How to practice and teach it, 4th edition, Churchill Livingstone, Philadelphia, 2010
7)Tracy JA, et al:Ultrasound diagnosis of deep venous thrombosis. Emerg Med Clin North Am 22:775-96, 2004
8)Heit JA:Risk factors for venous thromboembolism. Clin Chest Med 24:1-12, 2003
9)Kassirer JP, et al:岩田健太郎(訳):クリニカル・リーズニング・ラーニング,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2011
10)Haynes RB, et al:Physicians' and patients' choices in evidence based practice. BMJ 324:1350, 2002
11)Bernhardt J, et al:A very early rehabilitation trial for stroke(AVERT):phase Ⅱ safety and feasibility. Stroke 39:390-396:2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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