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文献概要
ひろば
理学療法の科学性再考に向けた取り組み
著者: 瓜谷大輔1
所属機関: 1畿央大学健康科学部理学療法学科
ページ範囲:P.528 - P.528
文献購入ページに移動1.理学療法の科学性についての現状認識
医学研究では無作為化比較試験やメタアナリシスなどがヒエラルキーの上位におかれ,「質の高い」研究として推奨されている.しかし,理学療法は日々患者の状態に合わせながら多様な文脈から病態を評価し治療を行う営みであるため,主観的な実践が不可避である.したがって現在の科学性の認識に立脚するかぎり,理学療法の臨床におけるすべての事象を科学的に担保することは難しい.
医学研究では無作為化比較試験やメタアナリシスなどがヒエラルキーの上位におかれ,「質の高い」研究として推奨されている.しかし,理学療法は日々患者の状態に合わせながら多様な文脈から病態を評価し治療を行う営みであるため,主観的な実践が不可避である.したがって現在の科学性の認識に立脚するかぎり,理学療法の臨床におけるすべての事象を科学的に担保することは難しい.
参考文献
1)西條剛央:構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理,北大路書房,2005
2)瓜谷大輔,他:マニュアルセラピーの科学性:マニュアルセラピーのエビデンスを考える―構造構成主義から見た見解.徒手的理学療法 8:49-52,2008
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