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特集 スポーツと理学療法
スポーツ傷害の予防と理学療法―高校野球への取り組みの紹介
著者: 岡部敏幸1 甲賀英敏2
所属機関: 1掛川市立総合病院リハビリテーション室 2静岡県理学療法士会公益事業局メディカルサポート部
ページ範囲:P.600 - P.604
文献購入ページに移動野球はわが国において大変人気のある国民的スポーツであり,特に高校野球への注目度は高い.しかし,勝利至上主義が幅を利かせ,選手の健康管理や傷害予防対策が立ち遅れしている感は拭いきれない.理想形は監督・コーチといった技術指導スタッフと,理学療法士をはじめとしたメディカルスタッフの仕事を明確化し,互いの役割を尊重し部門相互の連携を密にすることが傷害予防,さらにはチーム力向上に繋がると考えている(図1).
われわれは,静岡県大会におけるメディカルサポート(MS)を通し,傷害予防の重要性を選手,監督,大会役員にアピールしてきた.しかし大会期間中だけでなく,日ごろの練習からMSを実施して障害予防の啓蒙を図る必要性を感じたため,2011年度よりMS活動を展開するMS訪問事業を開始した.本稿では,MS訪問事業を開始するまでの経緯と現状を報告する.
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