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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻8号

2012年08月発行

文献概要

特集 外来理学療法

外来呼吸リハビリテーションの実際

著者: 北川知佳1 宮本直美1 角野直1 城石涼太1

所属機関: 1長崎呼吸器リハビリクリニックリハビリテーション科

ページ範囲:P.708 - P.715

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はじめに

 長崎呼吸器リハビリクリニック(以下,当院)は,慢性呼吸器疾患のリハビリテーションを行うことを主目的として1997年に開業した19床の有床診療所で,入院,外来,通所,訪問にてリハビリテーションサービスを提供している.開院当初,入院患者は呼吸リハビリテーション(以下,呼吸リハビリ)を目的に入院する患者が約8割を占めていたが,最近は呼吸リハビリ目的が約3割,肺炎などの急性増悪の治療目的で入院される患者が5割以上と,治療目的の入院が年々増加してきている1).また,慢性呼吸器疾患は増悪後も継続した治療が必要であることから,身体機能を維持するために,退院後も外来や通所,訪問での継続を勧めている.

 本稿では,呼吸器疾患を専門とした有床診療所における外来リハビリテーションの実際について報告する.

参考文献

1)北川知佳,他:本学会のあり方をチーム医療から考える―在宅医療の立場から.日呼ケアリハ学会誌 20:235-239,2010
2)力富直人:デキる医師の紹介・逆紹介スキル99 「紹介する⇔紹介される」のギャップを埋める教訓集―慢性閉塞性肺疾患(COPD).治療 92:779-786,2010
3)日本呼吸管理学会呼吸リハビリテーションガイドライン作成委員会,他(編):呼吸リハビリテーションマニュアル―運動療法.日本呼吸管理学会,日本呼吸器学会,日本理学療法士協会,2003
4)大我仁美,他:パルスオキシメータと万歩計を用いた看護師による慢性肺疾患患者の生活動作指導効果.日呼ケアリハ学会 21:259-263,2011
5)Guyatt GH, et al:A measure of quality of life for clinical trials in chronic lung disease. Thorax 42:773-778, 1987
6)Jones PW, et al:A self-complete measure of health status for chronic airflow limitation. The St. George's Respiratory Questionnaire. Am Rev Respir Dis 145:1321-1327, 1992
7)Jones PW, et al:Development and first validation of the COPD Assessment Test. Eur Respir J 34:648-654, 2009
8)相澤久道,他:COPDアセスメントテスト(CAT)日本語版.吸入療法 2:18-23,2010
9)Benjamin W, et al:Physical activity is the strongest predictor of all-cause mortality in patients with COPD-A prospective cohort study. Chest 140:331-342, 2011
10)日本呼吸器学会肺生理専門委員会・在宅呼吸ケア白書ワーキンググループ(編):在宅呼吸ケア白書2010,社団法人日本呼吸器学会,2010
11)Celli BR:Pulmonary rehabilitation in patients with COPD. Am J Respir Crit Care Med 152:861-864, 1995
12)California Pulmonary Rehabilitation Collaborative Group:Effects of pulmonary rehabilitation on dyspnea, quality of life, and healthcare costs in California. J Cardiopulm Rehabil 24:52-62, 2004
13)藤田次郎:肺炎,第2版.力富直人,呼吸リハビリテーションよる感染増悪(肺炎)の予防,pp252-255,最新医学社,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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