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書評
―山岸茂則(編)―「臨床実践 動きのとらえかた―何をみるのか その思考と試行」 フリーアクセス
著者: 加藤浩1
所属機関: 1九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科
ページ範囲:P.819 - P.819
文献購入ページに移動なぜ今,あえて基礎なのか? 小生の頭には,ふと,むのたけじ氏の有名な詩(詩集たいまつⅠ)「より遠くへ跳ぼうとするものは,より長く助走距離を取る」が浮かんだ.基礎の土台なくして実践的な治療評価,さらには治療技術をどれだけ積み上げようとしても,所詮,それは成書の模倣であり,成書の技術を超えることはできない.読者諸氏が,そこからさらに創造的で新しい理学療法を展開するためには,しっかりと基礎から掘り下げ,臨床実践につなげるプロセスが必要である.本書を読み進むうちに,そのような編者の強い信念と熱い思いが伝わってきた.
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