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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻9号

2012年09月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

骨脆弱性

著者: 梅野裕昭1

所属機関: 1湯布院厚生年金病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.825 - P.825

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●骨脆弱性と骨粗鬆症

 一般的に脆弱性とは「身体,器物,組織などが脆く弱いこと」「組織がこわれやすくて,扱いに注意を要すこと」とされている.すなわち骨脆弱性とは,何らかの内的,外的な要因により骨強度が低下し骨が脆くなった状態であり,骨脆弱性=骨強度の低下といえる.臨床的には「骨粗鬆症による骨脆弱化」「脆弱性骨折」といった表現で用いられる.

 現在,高齢化率23.1%と超高齢社会を迎えたわが国において,要介護状態となった原因の第5位が骨折・転倒であり,65歳以上の女性では第1位である.高齢者に生じる骨折の大多数は骨粗鬆症を背景とした軽微な外傷によって起こる脆弱性骨折である.このような社会的背景から,本稿では骨粗鬆症に焦点を当て骨脆弱化のメカニズム,評価・治療について述べたい.

参考文献

1)鳥巣岳彦,他(編):標準整形外科学,第9版,医学書院,2007
2)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版,ライフサイエンス出版,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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