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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル46巻9号

2012年09月発行

文献概要

臨床実習サブノート 基本動作の評価からプログラムを立案する・6

パーキンソン病患者の基本動作の評価からプログラムを立案する

著者: 大橋妙子1 江口淳子1 三宮克彦1 野尻晋一1

所属機関: 1熊本機能病院 総合リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.845 - P.850

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はじめに

 パーキンソン病は,黒質緻密部や腹側被蓋領域のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性の神経変性疾患であり,運動系の障害として安静時振戦,筋固縮,無動,姿勢反射障害の4大徴候がある.また精神系の障害としては抑うつ,認知機能障害,幻覚,妄想,REM(rapid eye movement)睡眠行動障害などがみられ,自律神経系の障害として便秘,起立性低血圧,排尿障害,嚥下障害などもみられる.10万人に対して約150人の割合で生じ,多くは50~70歳で発症する.神経疾患の中でも有病率が高く加齢と共に増加している.

参考文献

1)山永裕明,他:図説 パーキンソン病の理解とリハビリテーション,三輪書店,2010
2)野尻晋一,他:パーキンソン病の病期別理学療法ガイドライン.理学療法19:23-29,2002
3)日本神経学会(監),「パーキンソン病治療ガイドライン」作成委員会(編):パーキンソン病治療ガイドライン2011,医学書院,2011
4)岡田洋平,他:パーキンソン病Yahr分類Ⅲ~Ⅳの理学療法.理学療法25:1528-1536,2008
5)奈良 勲(監),松尾善美(編著):パーキンソン病の理学療法,医歯薬出版,2011
6)大久保智明,他:慢性期・維持期のパーキンソン病の評価・理学療法のポイント.理学療法23:603-612,2006
7)Giladi N, et al:Motor blocks in Parkinson's disease. Neurology 42:333-339, 1992
8)Giladi N, et al:Progressive assessment in the DATATOP cohort. Neurology 56:1712-1721, 2001
9)竹内睦雄,他:パーキンソン病患者の歩行障害に対する教示法の実際.理学療法26:1448-1455,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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