文献詳細
文献概要
特集 ウィメンズ・ヘルスと理学療法士のかかわり
リンパ浮腫と理学療法
著者: 満田恵1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科
ページ範囲:P.902 - P.906
文献購入ページに移動リンパ浮腫とはリンパ管やリンパ節の先天性発育不全,または二次性の圧迫,狭窄,閉塞などによって,リンパ流の阻害と減少のために生じる浮腫のことである.全リンパ浮腫患者の約80~90%をがん治療後の続発性リンパ浮腫が占めると言われ,原疾患は乳がん・子宮がんが多いため90%以上は女性である1).
日本でリンパ浮腫の治療,管理方法が広く着目されるようになって15年ほどが経過する2).欧州では医師の管理のもと,理学療法士,マッサージ師により施行されてきた背景がある.近年ますますの増加が予想されるがんサバイバーが,主体的によりよい生活を送るために,理学療法士が行うリンパ浮腫に対する理学療法を,その適応,評価,治療内容などについて紹介し,今後取り組むべき課題について述べることとする.
参考文献
掲載誌情報