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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 ウィメンズ・ヘルスと理学療法士のかかわり

リンパ浮腫と理学療法

著者: 満田恵1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科

ページ範囲:P.902 - P.906

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はじめに

 リンパ浮腫とはリンパ管やリンパ節の先天性発育不全,または二次性の圧迫,狭窄,閉塞などによって,リンパ流の阻害と減少のために生じる浮腫のことである.全リンパ浮腫患者の約80~90%をがん治療後の続発性リンパ浮腫が占めると言われ,原疾患は乳がん・子宮がんが多いため90%以上は女性である1)

 日本でリンパ浮腫の治療,管理方法が広く着目されるようになって15年ほどが経過する2).欧州では医師の管理のもと,理学療法士,マッサージ師により施行されてきた背景がある.近年ますますの増加が予想されるがんサバイバーが,主体的によりよい生活を送るために,理学療法士が行うリンパ浮腫に対する理学療法を,その適応,評価,治療内容などについて紹介し,今後取り組むべき課題について述べることとする.

参考文献

1)リンパ浮腫研修委員会:リンパ浮腫研修 平成24年度第一回基本講演会【Basic IA】資料
2)木部真知子:理学療法士とリンパ浮腫.理学療法京都39:54-55,2010
3)満田 恵,他:末梢循環障害におけるポジショニング―リンパ浮腫を中心に.理学療法学29:304-311,2012
4)Lymphoedema. Framework Best Practice for the Management of Lymphoedema:International consensus:Medical Education Partnership, London, 2006
5)医学通信社(編):診療点数早見表,医学通信社,pp198-199,2012
6)独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター:リンパ浮腫保存的治療基本パス http://ganjoho.jp/data/professional/med_info/path/files/basic_pub_lymphedema01.pdf(2013年7月31日閲覧)
7)大椛裕美,他:ボディイメージの変容へのケア―手術による喪失・変形を体験する患者へのかかわり.がん看護17:643-644,2012
8)「がんの社会学」に関する合同研究班:がんと向き合った7,885人の声,pp24-26,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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