理学療法ジャーナル47巻10号

2013年10月発行

1ページ講座 理学療法関連用語～正しい意味がわかりますか？

Clinical dementia rating（CDR）

著者： 浅川康吉¹

所属機関： ¹群馬大学大学院保健学研究科

ページ範囲：P.915 - P.915

　Clinical dementia rating（CDR）は認知症の重症度を評価する尺度であり，軽度認知障害の判定も含め，認治症の診断，評価に広く利用されている．CDRの日本語での使用については，目黒^1,2）による方法が一般的である．なお，日本も参画している国際的研究プロジェクト「アルツハイマー病神経画像戦略（ADNI：Alzheimer's disease neuroimaging initiative）」では，「臨床的認知症尺度―日本版」（CDR-J）が使用されている^3,4）．

参考文献

1）目黒謙一：痴呆の臨床―CDR判定用ワークシート解説．山鳥　重，他（シリーズ編集）神経心理学コレクション，医学書院，2004

2）目黒謙一：認知症早期発見のためのCDR判定ハンドブック，医学書院，2008

3）アルツハイマー病の克服をめざす全日本臨床研究J-ADNIホームページ　http://www.j-adni.org/adni.html（2013年7月20日閲覧）

4）杉下守弘：認知機能評価バッテリー．日本老年医学会雑誌48：431-438，2011

5）日本認知症学会：認知症テキストブック，中外医学社，2008

6）日本理学療法士協会：平成21年度老人保健事業推進費等補助金事業「在宅における認知症高齢者の生活活動実態把握のための調査研究事業」報告書，2010