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入門講座 食する・2
「食する」と高齢者の口腔ケア―摂食・嚥下リハビリテーションにおける理学療法士のアプローチ
著者: 植田耕一郎1
所属機関: 1日本大学歯学部摂食機能療法学講座
ページ範囲:P.921 - P.927
文献購入ページに移動食するための機能について―摂食・嚥下機能の理学療法的着眼点
「食べる」という日常当たり前な所作を,5つの時期に分けて観察します.すなわち,先行期(認知期),準備期(咀嚼期),口腔期(嚥下第1期),咽頭期(嚥下第2期),食道期(嚥下第3期)です(表1)1).先行期と準備期を「摂食」,口腔期,咽頭期,食道期を「嚥下」と呼び,「摂食・嚥下」と定義されます.摂食機能と言った場合の「摂食」はこれら5つの時期すべてを指し,広義の「摂食」と解釈されます.
理学療法士は,摂食・嚥下のどの時期に障害があるかの観察眼をもつことで,その時期に応じた「摂食・嚥下リハビリテーション」としての手技を展開することになります.摂食・嚥下リハビリテーションは医療職,介護職,あるいは介護者・家族がそれぞれの立場,得意性を生かして施されるものです.まずは「摂食・嚥下機能(摂食機能)」としての理学療法的着眼点を紹介します.
「食べる」という日常当たり前な所作を,5つの時期に分けて観察します.すなわち,先行期(認知期),準備期(咀嚼期),口腔期(嚥下第1期),咽頭期(嚥下第2期),食道期(嚥下第3期)です(表1)1).先行期と準備期を「摂食」,口腔期,咽頭期,食道期を「嚥下」と呼び,「摂食・嚥下」と定義されます.摂食機能と言った場合の「摂食」はこれら5つの時期すべてを指し,広義の「摂食」と解釈されます.
理学療法士は,摂食・嚥下のどの時期に障害があるかの観察眼をもつことで,その時期に応じた「摂食・嚥下リハビリテーション」としての手技を展開することになります.摂食・嚥下リハビリテーションは医療職,介護職,あるいは介護者・家族がそれぞれの立場,得意性を生かして施されるものです.まずは「摂食・嚥下機能(摂食機能)」としての理学療法的着眼点を紹介します.
参考文献
1)Leopold NA, et al:Swallowing, ingestion and dysphagia:a reappraisal. Arch Phys Med Rehabil 64:371-373, 1983
2)Yoneyama T, et al:Oral care and pneumonia. Oral Care Working Group. Lancet 354:515, 1999
3)植田耕一郎:脳卒中患者の口腔ケア,医歯薬出版,1999
4)植田耕一郎,他(監):患者説明用・教育用ビデオ デンタルDVDシリーズ9―要介護高齢者の摂食・嚥下障害と口腔のケア,デンタルダイヤモンド社,2001
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