文献詳細
文献概要
とびら
親族と患者
著者: 舟見敬成1
所属機関: 1一般財団法人総合南東北病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.951 - P.951
文献購入ページに移動ICUにて厳格な降圧治療を受け,収縮期血圧が100mmHg以下でコントロールされたのち,入院3日目に心大血管リハビリテーションの処方となった.私は,Aさんのことをよく知っている.だから,かかわることに際して個人的な感情が入ることを恐れたが,一方で,こんな想いもあった.それは,私の近親者のほとんどは,職場から300kmも離れた新潟県の田舎にいる.万が一,私の近親者の誰かがAさんと同じような病気になったとしても,献身的にかかわることができない.だとしたら,自分の近親者に対するのと同じ気持ちでAさんを担当してみよう,そう思った.
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