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特集 神経筋疾患の治療と理学療法
ギラン・バレー症候群に対する治療と理学療法
著者: 江藤江利香1 梅野裕昭1 佐藤浩二1
所属機関: 1湯布院厚生年金病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.1053 - P.1059
文献購入ページに移動ギラン・バレー症候群(Guillan-Barré syndrome:GBS)は,急性発症のポリニューロパチーのなかで最も頻度の高い疾患であり,日本での発症率は人口10万人あたり年間1~2人である.通常,先行感染から始まり1~3週間後に四肢筋力低下が進行し4週間以内にピークに達するが,その後自然回復することから比較的予後は良好とされている.しかし,近年では回復遅延例についての報告も散見されるようになり,またactivities of daily living(ADL)が自立に至っても社会復帰には課題を残す症例が多いことが知られるようになった.
本稿では,GBSの理学療法を行ううえで理解すべき疾患の特性や,現在確立されている治療法や予後について整理し,病期に応じた理学療法施行時の留意点について述べる.合わせて,GBSと同様に自己免疫疾患として知られている慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチー(chronic inflammatory demyelinat-ingpolyneuropathy:CIPD)についても疾患の概要および治療法を概説する.
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