理学療法ジャーナル47巻4号

2013年04月発行

特集 予防と理学療法

産業保健領域における予防と理学療法

著者： 高野賢一郎¹

所属機関： ¹関西労災病院勤労者予防医療センター

ページ範囲：P.288 - P.294

産業保健領域の理学療法

　産業保健領域（occupational health）とは全国6,280万人の勤労者の健康対策を行う領域であり，労働安全衛生法に基づいている．この法律の主な目的は企業で働く勤労者の健康障害の予防と健康の保持増進である．この領域を担うメンバーとして以下の専門職がおり，それぞれの専門性を活かした情報の提供，評価，助言などの支援を行うこととなっている．

参考文献

1）高野賢一郎：新しい職域の中でいかに理学療法アプローチを確立するか―理学療法士の専門性とは 産業保健分野．理学療法学38：229-230，2011．

2）高野賢一郎：メタボリックシンドロームに対する理学療法―予防への取り組み．理学療法25：1431-1438，2008

3）総務省統計局：日本の統計2009　http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286922/www.stat.go.jp/data/nihon/index.htm（2013年2月5日アクセス）

4）Hemp Paul，スコフィールド素子（訳）：体調不良がもたらす生産性の低下と損失―プレゼンティーイズムの罠．Diamondハーバード・ビジネス・レビュー31：54-65，2006

5）Carek PJ, Laibstain SE, Carek SM：Exercise for the treatment of depression and anxiety. Int J Psychiatry Med 41：15-28, 2011