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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻4号

2013年04月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

体重免荷トレッドミル歩行トレーニング(Body Weight Supported Treadmill Training:BWSTT)

著者: 田中直樹1

所属機関: 1筑波記念病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.333 - P.333

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●体重免荷トレッドミル歩行トレーニング(BWSTT)とは

 ハーネスを用いて身体を上方に懸垂し,体重の一部を免荷した状態でトレッドミル上を歩行する課題指向型の歩行練習(図1)で,Finchら1)によって開発された.除脳ネコにトレッドミル歩行を行わせると,後肢に律動的な協調運動が起こるという現象を歩行練習に応用させたのがBWSTTである.BWSTTの特徴は,平地歩行が困難な状態であっても早期から歩行練習が可能なこと,長距離の歩行練習が可能なこと,左右対称な歩行動作での歩行練習が可能なことである.ハーネスで体幹を支えられているため,転倒の危険性が低く,対象者の個々の能力に応じて荷重量や歩行速度,介助量などを容易に調節することもできる.

参考文献

1)Finch L, et al:Hemiplegic gait:new treatment strategies. Phys Ther Can 38:36-41, 1986
2)中澤公孝,他:ヒト脊髄歩行パターン発生器と脊髄損傷患者の歩行.リハ医学40:68-75,2003
3)Moseley AM, et al:Treadmill training and body weight support for walking after stroke. Cochrane Database Syst Rev 2005:CD002840

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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