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1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
粗大運動能力尺度(gross motor function measure:GMFM)
著者: 濱岸利夫1
所属機関: 1中部学院大学リハビリテーション学部理学療法学科
ページ範囲:P.425 - P.425
文献購入ページに移動2000年,本尺度は近藤らにより日本に導入され,『GMFM粗大運動能力尺度―脳性麻痺児のための評価的尺度』が出版された1).導入前,子どもの理学療法評価で使用されていた運動年齢検査(motor age test:MAT)では,動作が「可能」あるいは「不可能」でしか表記できなかった.導入後はCP児の粗大運動機能を量的・質的に評価できるようになり,運動機能レベルや時間的変化を客観的に検出可能となった.評価尺度は,5歳児が可能な88項目の運動課題達成度を観察・判定する.88項目はA:臥位と寝返り(17項目),B:座位(20項目),C:四つ這いと膝立ち(14項目),D:立位(13項目),E:歩行・走行とジャンプ(24項目)の5領域に分類.採点は各項目ともに0(=まったくできない),1(=少しだけできる),2(=部分的にできる),3(=完全にできる)の4段階のLikert Scaleを用いて行い,総合点を算出する.
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