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特集 脳卒中理学療法のシームレス化にむけて
脳卒中回復期理学療法に期待すること―生活期理学療法の立場から
著者: 江口宏12 大久保智明12 野尻晋一12 山永裕明2
所属機関: 1訪問看護ステーション清雅苑 2熊本機能病院総合リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.494 - P.502
文献購入ページに移動2012年度診療報酬・介護報酬同時改定では,2025年に向けて地域包括ケアシステムの構築1)が推進され,今後退院後の生活の場は在宅が多くを占めるようになる.さらに回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)においては,早期にかつ確実に患者を在宅復帰させることが望まれている.これからの脳卒中回復期理学療法には,短縮化される入院期間においても患者を在宅へ円滑に移行させることに努めなくてはならないという使命が課されている.
そのために回復期理学療法(以下,回復期)に期待することは,まず入院当初から画像診断(CT,MRIなど)と正確なアセスメントを実施し機能予後予測(特に歩行)を行うことである2).そして機能回復が主目的2)でありつつも在宅生活のイメージをもって理学療法に取り組むこと,在宅復帰まで時間的制約を有したなかでも,回復期が実践できる具体的な介入方法を知ることである.
そこで本稿では,生活期理学療法(以下,生活期)の立場から,① 在宅生活のイメージをもつための基本的視点,② 在宅復帰のために回復期に留意/行ってほしいこと,生活期へ提供してほしい情報を中心に述べる.
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