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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻6号

2013年06月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

アブレーション(ablation,電気焼灼)

著者: 齊藤正和1

所属機関: 1公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院理学療法科

ページ範囲:P.523 - P.523

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●カテーテルアブレーション(radiofrequency ca-theter ablation:RFCA)(心筋焼灼術)って?

 RFCAは,大腿動脈から直径2mm程度の電極カテーテルを心臓に挿入し,高周波通電を行って,不整脈の原因となる心筋組織を焼灼・破壊する頻脈性不整脈の根治療法である.

 高周波数通電によるRFCA治療は,1987年から始められた新しい治療法である.特に,1990年代に入り,カテーテル先端の操作が可能で,先端の電極が長いカテーテルの開発により,高周波通電による治療成功率は飛躍的に向上した.これにより, RFCAは,WPW症候群(Wolf-Parkinson-White syndrome),房室結節リエントリー性頻拍(atrioventricular nodal reentrant tachycardia:AVNRT),通常型心房粗動,心房頻拍,特発性持続性心室頻拍(右室流出路起源心室頻拍,ベラパミル感受性左室起源心室頻拍など)に対する根治療法として確立されている.わが国では,1994年の保険償還後から高周波通電によるアブレーションは急速に普及し,不整脈に対する治療成功率は80~90%を超えるとの報告がある.

参考文献

1)不整脈の非薬物治療ガイドライン(2006年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_okumura_h.pdf.(2012年12月1日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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