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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻7号

2013年07月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

簡易上肢機能検査―simple test for evaluating hand function:STEF

著者: 生野公貴1

所属機関: 1西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.623 - P.623

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 STEFとはsimple test for evaluating hand function(簡易上肢機能検査)の略であり,金子ら1)により開発された客観的かつ簡単に上肢の機能的な動作能力を把握するための評価法である.STEFは10種類のサブテストから構成されており,検査台上でさまざまな形の物品へのリーチ,把持,ピンチ,操作が含まれた課題を遂行する.各サブテストに要した時間を10段階の得点プロフィール欄に従って採点し,左右別に合計点を算出する.最高得点は100点である.この検査の長所は,上肢機能,特に動きの速さが数値化されることで客観的に評価が可能な点である.また,標準化された検査キット(簡易上肢機能検査ステフ,SOT-3000,酒井医療株式会社)により,簡便に短時間(約20分)で検査が可能である.

参考文献

1)金子 翼,他:簡易上肢機能検査の試作.理療と作療8:197-204,1974
2)金子 翼,他:簡易上肢機能検査にみられる動作速度の加齢による変化―年齢階級別得点の追加と改定.作業療法5:114-115,1986
3)金子 翼:簡易上肢機能検査の標準化.リハ医学23:266,1986
4)高橋香代子,他:新しい上肢運動機能評価法・日本語版Wolf Motor Function Testの信頼性と妥当性の検討.総合リハ36:797-803,2008
5)玉井 浩,他:簡易上肢機能検査(STEF)を用いた関節リウマチの上肢機能評価.臨床リハ18:1039-1043,2009
6)橋本光宏,他:簡易上肢機能検査(STEF)を用いた頸髄損傷術前後の上肢運動機能評価.リハ医学38:912-919,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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