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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻7号

2013年07月発行

文献概要

書評

―奈良 勲(シリーズ監修),鶴見隆正・隆島研吾(編)―「《標準理学療法学 専門分野》日常生活活動学・生活環境学 第4版」

著者: 上岡裕美子1

所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部 理学療法学科

ページ範囲:P.628 - P.628

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 理学療法実践は,身体運動機能・動作の改善のみではなく,対象者の日々の生活における活動・行為のレベルで向上もしくは変化がみられて初めて,対象者やその家族にとって意味をもつのではないだろうか.2001年にWHOから国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF)が発表され,心身機能・身体構造,活動,参加の各構成要素と環境因子などとの相互作用性が示され,その概念は広く認識されてきた.

 近年,わが国では超高齢社会を迎え,高齢者・障害者の在宅生活を支えるために,自立と生活の質を追求し,医療・保健福祉のさまざまなサービスが一体的に提供されることが求められている.このようななかで,理学療法士にとっても「生活」の視点がより重要となってきた.身体運動機能・動作だけでなく,日々の生活における活動・行為に対してどのように関与できるか,理学療法のあり方が問われている.そのような時期だからこそ,『日常生活活動学・生活環境学 第4版』が発行されたことに,大いに意義があると思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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