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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル47巻8号

2013年08月発行

文献概要

入門講座 歩行のバイオメカニクス・4

義足歩行のバイオメカニクス

著者: 長倉裕二1

所属機関: 1熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻

ページ範囲:P.727 - P.733

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健常者の歩行と義足歩行の違い

 健常者の歩行は各関節の動きと筋や靱帯などの軟部組織の粘弾性や筋力によって変化するが,義足歩行は義足部品で機械的な動きを再現し,人体に取り付けたソケットの形状やそのフィッティングによって義足のコントロールが大きく左右される.例えば,従来多く使用されていた肩吊り型差し込み式大腿ソケットと固定膝継手,SACH(solid ankle cushion heel)足部での義足歩行とライナー式IRC(ischial ramal containment)ソケットとマイコン制御式膝継手,エネルギー蓄積型足部を使用した義足歩行では到達できる歩行形態が大きく異なる.ここでは義足歩行における正常歩行とはどのようなものか,正常歩行は可能なのか,義足で生活するために必要な義足操作方法はどのようなものなのかについて,義足歩行の原理と義足部品に合わせた歩行について解説する.

参考文献

1)日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(監):義肢装具のチェックポイント,第7版,医学書院,2011
2)川村次郎(編):義肢装具学,第4版,医学書院,2009
3)Radcliffe CW:Above-knee prosthesis. Prosthet Orthot Int 1:146-160, 1977

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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