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書評
―中村耕三(監訳)/M. Llusá, À. Merí, D. Ruano(スペイン語版著者)/Miguel Cabanela, Sergio A. Mendoza, Joaquin Sanchez-Sotelo(英語版訳者)―「運動器臨床解剖アトラス」
著者: 吉川秀樹12
所属機関: 1大阪大学大学院器官制御外科学 2大阪大学医学部附属病院
ページ範囲:P.809 - P.809
文献購入ページに移動本書を閲覧して,まず想起したことは,同じ解剖学書で,ドイツの医師クルムスの著書“Anatomische Tabellen”(解剖図譜,ターヘル・アナトミア)が,まずオランダの医師ディクテンによってオランダ語に翻訳され,その後,オランダ語に造詣の深い前野良沢が,杉田玄白,中川淳庵らとともに日本語に翻訳し,『解体新書』が完成した経緯である.時代は異なっても,名著は言語の壁を超えて世界中に普及することが再認識され大変感慨深い.
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