文献詳細
文献概要
入門講座 ICFを現場で使おう・2
高齢者
著者: 田中一秀1
所属機関: 1株式会社AwesomeLife・通所介護フィジオルーム見附町
ページ範囲:P.967 - P.973
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国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health:ICF)が世の中に流布してから約10年ほど経過している.その間,日本における医療保険制度や介護保険制度など,高齢者を取り巻く施策はめまぐるしく変化してきている.臨床現場において実際に治療介入に従事する職員は日々の職務とともに,施策の総合的俯瞰を余儀なくされ,大きな変革が起きる前に準備ができるよう情報収集に努めていると思われる.
そのようななかで厚生労働省をはじめ,行政でも中心となっているのはICFである.リハビリテーション実施計画書,居宅サービス計画書など行政がかかわる書類の多くはICFを基準に作成され例として提示されている.しかしながら現場で実際に利用するものまで周知できているかといえば,不足している感は否めない.理学療法士がICFにおける知識や技術をどのように構築するべきなのか,高齢者における環境を基盤に理解を深めていけるよう順を追って説明していく.
国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health:ICF)が世の中に流布してから約10年ほど経過している.その間,日本における医療保険制度や介護保険制度など,高齢者を取り巻く施策はめまぐるしく変化してきている.臨床現場において実際に治療介入に従事する職員は日々の職務とともに,施策の総合的俯瞰を余儀なくされ,大きな変革が起きる前に準備ができるよう情報収集に努めていると思われる.
そのようななかで厚生労働省をはじめ,行政でも中心となっているのはICFである.リハビリテーション実施計画書,居宅サービス計画書など行政がかかわる書類の多くはICFを基準に作成され例として提示されている.しかしながら現場で実際に利用するものまで周知できているかといえば,不足している感は否めない.理学療法士がICFにおける知識や技術をどのように構築するべきなのか,高齢者における環境を基盤に理解を深めていけるよう順を追って説明していく.
参考文献
1)山内和志,他:[特集 国際生活機能分類(ICF)の現況と問題点]国際動向.総合リハ37:193-195,2009
2)上田 敏:新しい障害概念と21世紀のリハビリテーション医学—ICIDHからICFヘ.リハ医学39:123-127,2002
3)上田 敏:ICF(国際生活機能分類)の理解と活用—人が「生きること」「生きることの困難(障害)」をどうとらえるか(KSブックレット).きょうされん,2005
4)大川弥生:生活機能とは何か—ICF:国際生活機能分類の理解と活用.pp20-30,東京大学出版,2007
5)大川弥生:「よくする介護」を実践するためのICFの理解と活用—目標指向的介護に立って.pp55-78,中央法規出版,2007
6)Chiu, WT, et al:Implementing disability evaluation and welfare services based on the framework of the international classification of functioning, disability and health:experiences in Taiwan. BMC Health Serv Res 13:416, 2013
7)Eghdam, et al:Information and communication technology to support self-management of patients with mild acquired cognitive impairments:systematic review. J Med Internet Res 14:e159. 2013
・内山 靖:[特集 ICFと理学療法]世界と日本におけるICFへの取り組み.PTジャーナル43:653-660,2009
・大川弥生:[特集 国際生活機能分類(ICF)の現況と問題点]総合リハビリテーションにおける活用—大きく変化する流れのなかで.総合リハ37:197-204,2009
・千野直一:ICF(国際生活機能分類).日医雑誌134:2396-2397,2006
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