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書評
—蜂須賀研二(編)/大丸 幸・大峯三郎・佐伯 覚・橋元 隆・松嶋康之(編集協力)—「服部リハビリテーション技術全書(第3版)」
著者: 吉尾雅春1
所属機関: 1千里リハビリテーション病院
ページ範囲:P.1083 - P.1083
文献購入ページに移動 『リハビリテーション技術全書』初版が発刊されたのは1974年.私が理学療法士になった年でした.当時,九州リハビリテーション大学校は九州労災病院に併設されていたため,同病院のリハビリテーション科で見る光景がリハビリテーション医療そのものであるという認識がありました.その光景が一冊の分厚い本になったという印象をもって,『リハビリテーション技術全書』を買い求めたのを覚えています.私が九州リハビリテーション大学校に入学した頃には,服部一郎先生は同病院からは退任され長尾病院を開設されていましたが,九州においてリハビリテーションの世界を切り開かれたその熱い存在は学生の間でも知れわたっていました.故に,『リハビリテーション技術全書』は私にとって「聖書」というイメージがありました.1984年には,随所に改訂がされた第2版が出版されました.
1987年には第22回日本理学療法士学会が神戸で開催され,「日本における理学療法の独創性」を主題に服部先生にご講演いただきました.情報のない戦後間もない時代から取り組んでこられたわが国のリハビリテーション医療の開拓では,服部先生自らの提案が荒野を拓く原動力になっていたのだと,そのときあらためて強く感じたものです.
1987年には第22回日本理学療法士学会が神戸で開催され,「日本における理学療法の独創性」を主題に服部先生にご講演いただきました.情報のない戦後間もない時代から取り組んでこられたわが国のリハビリテーション医療の開拓では,服部先生自らの提案が荒野を拓く原動力になっていたのだと,そのときあらためて強く感じたものです.
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