文献詳細
文献概要
1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?
バンドワゴン効果
著者: 西本加奈1
所属機関: 1長崎北病院総合リハビリテーション部
ページ範囲:P.1145 - P.1145
文献購入ページに移動 バンドワゴン効果(bandwagon effects)1)とは,アメリカの経済学者Harvey Leibensteinにより提唱された行動心理学原理の1つである.特定の商品やサービスに対し,その購入者や利用者が多ければ多いほど,大多数の人がよいと評価しているという判断がなされ,顧客の満足度や安心感が高まっていくという群集心理を指す.
そもそもバンドワゴンとは,行列の先頭をいく楽隊車を意味し,そのバンドワゴンに乗るということは,時流に乗る,多勢に与するということを意味しており,バンドワゴン効果の背景には,個人の判断よりも集団の決定に従うという同調現象が影響しているとも言われる.一方で,流行しているという空気を醸成することにより,バンドワゴン効果が働きやすくなり,その製品やサービスへの支持がいっそう強まり,購買・支持行動に結びつくよう誘導することも可能であるともされる.
そもそもバンドワゴンとは,行列の先頭をいく楽隊車を意味し,そのバンドワゴンに乗るということは,時流に乗る,多勢に与するということを意味しており,バンドワゴン効果の背景には,個人の判断よりも集団の決定に従うという同調現象が影響しているとも言われる.一方で,流行しているという空気を醸成することにより,バンドワゴン効果が働きやすくなり,その製品やサービスへの支持がいっそう強まり,購買・支持行動に結びつくよう誘導することも可能であるともされる.
参考文献
1)Leibenstein H:Bandwagon, snob, and veblen effect in the theory of consumer's demand. The Quarterly Journal of Economics 64:183-207, 1950
2)ジョン・フィスク(著),山本雄二(訳):抵抗の快楽.世界思想社,1998
3)公益社団法人日本理学療法士協会ホームページ「EBPTチュートリアル 根拠に基づいた理学療法」https://www.japanpt.or.jp/ebpt/ebpt_basic/ebpt02.html
4)Jonsen AR, et al:Clinical ethics—a practical ap-proach to ethical decisions in clinical medicine, 4th ed. p12, McGraw-Hill, New York, 1998
掲載誌情報