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書評
―新田 收,竹井 仁,三浦香織(編集)―「小児・発達期の包括的アプローチ―PT・OTのための実践的リハビリテーション」
著者: 中徹1
所属機関: 1鈴鹿医療科学大学保健衛生学部理学療法学科
ページ範囲:P.231 - P.231
文献購入ページに移動 新刊書『小児・発達期の包括的アプローチ―PT・OTのための実践的リハビリテーション』は,理学療法士と作業療法士が共有できる小児リハビリテーションにおける包括的アプローチの書籍である.ナンシー・フィニーの名著『脳性まひ児の家庭療育』(医歯薬出版)以降で久々の書籍であろう.
発達の障がいを対象とする小児リハビリテーションは,その明解な名称に反して「状況」は単純ではない.対象疾患が幅広く,障がい内容は多様である.かかわる時期は乳幼児期から成人期に及び,理学療法士と作業療法士の区別も明確ではない.小児リハビリテーションに携わる理学療法士・作業療法士が少ない一方,臨床では小児リハビリテーションのニーズが広く存在している.これらの複雑な「状況」のなかでも日々進む小児リハビリテーションには,そのエネルギーを減ずることなく「自己変革」するミッションが課せられている.本書のタイトルは,小児リハビリテーションの「状況」を動かすための一提言でもあろう.
発達の障がいを対象とする小児リハビリテーションは,その明解な名称に反して「状況」は単純ではない.対象疾患が幅広く,障がい内容は多様である.かかわる時期は乳幼児期から成人期に及び,理学療法士と作業療法士の区別も明確ではない.小児リハビリテーションに携わる理学療法士・作業療法士が少ない一方,臨床では小児リハビリテーションのニーズが広く存在している.これらの複雑な「状況」のなかでも日々進む小児リハビリテーションには,そのエネルギーを減ずることなく「自己変革」するミッションが課せられている.本書のタイトルは,小児リハビリテーションの「状況」を動かすための一提言でもあろう.
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