icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル48巻4号

2014年04月発行

文献概要

特集 理学療法実践に役立つコミュニケーション技術

理学療法におけるプレゼンテーション技術

著者: 片田圭一1

所属機関: 1石川県立中央病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.313 - P.319

文献購入ページに移動
はじめに

 理学療法士は,対象者に対して問診や理学療法検査・測定・評価を行うことによって問題点を導き出し,目標達成に向けた理学療法プログラムを立案し実践している.対象者の治療は,医師を主とした医療専門職の協力により実施されており,各専門職の信頼関係をもとに構築された治療によって大きな効果を生み出すことができる.そのために,理学療法士は対象者や専門職との適切な関係を築かなければならず,互いに情報を共有し治療の方向性を明確にするために的確なプレゼンテーションが必要となる.

 プレゼンテーションは,症例検討会や学術集会での発表などによって多くの理学療法士が経験しており,さまざまな場面で多数の人たちに情報を伝える手段として認識されている.加えて臨床現場では,プレゼンテーションを通じた患者との良好な関係づくりと情報収集のために「医療面接」の技法が使われ,専門職との関係づくりには「コンサルテーション」の技法が使われている.本稿では,臨床におけるプレゼンテーション技術を紹介し,対象者や他の専門職との適切な関係を築くための方策について具体的に解説する.

参考文献

1)斎藤清二:はじめての医療面接―コミュニケーション技法とその学び方,医学書院,2000
2)川畑雅照:コンサルテーションについて考えてみよう.medicina 42:154-156,2005
3)岩田健太郎:コンサルテーション・スキル―他科医師支援とチーム医療,南江堂,2011
4)齊藤裕之,他:医療者のための伝わるプレゼンテーション,医学書院,2010
5)福島 統:新基礎臨床技能シリーズ 医療面接技法とコミュニケーションのとり方,メジカルビュー社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら