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理学療法臨床のコツ・41
階段昇降練習のコツ
著者: 高見沢圭一1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.364 - P.366
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階段昇降動作は,日常生活活動評価において多くの評価バッテリーに含まれ,かつ重要な指標の一つとなっている.臨床場面においても,自宅退院に向けてのゴール設定に,歩行や階段昇降の自立を求められることが多い.階段昇降動作は平衡機能,四肢体幹筋力,中枢神経領域での筋出力調整などさまざまな運動機能要素がかかわってくるが,本稿では最も基本となる下肢関節可動域と下肢筋活動を中心に述べる.
階段昇降動作は,日常生活活動評価において多くの評価バッテリーに含まれ,かつ重要な指標の一つとなっている.臨床場面においても,自宅退院に向けてのゴール設定に,歩行や階段昇降の自立を求められることが多い.階段昇降動作は平衡機能,四肢体幹筋力,中枢神経領域での筋出力調整などさまざまな運動機能要素がかかわってくるが,本稿では最も基本となる下肢関節可動域と下肢筋活動を中心に述べる.
参考文献
1)宮原洋八,他:健常男性成人における段昇降の三次元動作解析.総合リハ27:555-564,1999
2)井川達也,他:高齢者の歩行・階段昇降動作時における主動作筋および拮抗筋筋活動についての筋電図学的分析.理学療法科学28:35-38,2013
3)Novak AC, et al:Sagittal and frontal lower limb joint moments during stair ascent and descent in young and older adults. Gait Posture 33:54-60, 2011
4)McFadyen BJ, et al:An integrated biomechanical analysis of normal stair ascent and descent. J Biomech 21:733-744, 1988
5)笠原敏史,他:段差昇降の大腿四頭筋の活動と床反力の関係.理学療法科学24:523-528,2009
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