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文献概要
甃のうへ・第14回
訪問看護ステーションを立ち上げて
著者: 山田恵1
所属機関: 1有限会社ウェルネス 訪問看護ステーションブルーポピー
ページ範囲:P.434 - P.434
文献購入ページに移動 私が訪問リハビリテーションの仕事を始めたのは,40歳のときです.障害を持って生まれた甥の存在がきっかけでした.姉は重度の自閉症であるわが子を抱え,片時も目が離せず,いつも一人で育児とたたかっているようにみえました.障害を持つ子供を育てる母親の大変さを目の当たりにし,理学療法士として,そして私自身も子供を育てる母親として,「力になれることは何?」と,考える時間が増えていきました.そして,「まずは自分のできることからやってみよう」と訪問看護ステーションを立ち上げ,この世界に飛び込むことになったのです.
十分な準備も基盤もない,今思えば恐ろしいほど,無謀なスタートを切った当初は,訪問の依頼も少なく,借金に足が震える毎日…….さらに,リーダーシップがうまくとれない私の未熟さから,スタッフ間の調整に追われ,「戻れるものなら白紙に戻して別の職場を探したい」と,何度もくじけそうになりました.
十分な準備も基盤もない,今思えば恐ろしいほど,無謀なスタートを切った当初は,訪問の依頼も少なく,借金に足が震える毎日…….さらに,リーダーシップがうまくとれない私の未熟さから,スタッフ間の調整に追われ,「戻れるものなら白紙に戻して別の職場を探したい」と,何度もくじけそうになりました.
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