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入門講座 義肢装具の適合・1【新連載】
プラスチック短下肢装具の適合
著者: 島津尚子1
所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科
ページ範囲:P.449 - P.456
文献購入ページに移動 プラスチック短下肢装具(ankle-foot orthosis:AFO)は,AFOの処方のなかでも多くを占め,脳卒中片麻痺者だけでなく,末梢神経障害などにも使用され,多くの理学療法士が臨床のなかで接するAFOであろう.しかし近年では,装具の適合判定に理学療法士がかかわることが少なくなっている現状もある.患者が装具を適切・安全に処方,使用していくためにも,患者の身体・精神・運動機能を理解し装具の適合・調整を行うことは,義肢装具士とは異なり患者と多くの時間を共有し,ADLの状況をよく理解している理学療法士の知識・技術が発揮できる分野と思われる.そこで本稿では,プラスチックAFOの適合調整について,靴べら式AFO(shoe horn brace:SHB)を中心に身体機能,活動の特性を考え,ポイントを述べる.
参考文献
1)日本整形外科学会,他(監):義肢装具のチェックポイント,第7版,医学書院,2007
2)渡邉英夫:脳卒中の下肢装具―病態に対応した装具の選択法,第2版.医学書院,2012
3)国際医療福祉大学大学院乃木坂スクール「力学的視点から捉えた装具療法」講義資料,2013
4)佐鹿博信,他:痙性麻痺に対するプラスチック製短下肢装具の適応.日本義肢装具研究会会報13:3-12,1978
5)萩原章由,他:最新のプラスチックAFOの動向,黒川幸雄,他(編):理学療法MOOK 7,義肢装具,pp41-52,三輪書店,2000
6)加倉井周一(編):装具学,第2版,pp74-77,医歯薬出版,1995
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