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入門講座 義肢装具の適合・2
金属支柱付き短下肢装具の適合
著者: 島津尚子1
所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科
ページ範囲:P.537 - P.543
文献購入ページに移動 金属支柱付き短下肢装具(ankle-foot orthosis:AFO)は,日本では昭和初期に藤井1)により脳卒中片麻痺者の歩行獲得に対して使用されたことが報告されている,最も古くより使用されているAFOである.現在のAFOの形状は昭和30年代頃より一般に処方され,全国的に普及した.金属支柱付きAFOは,靴と下腿を支える金属の支柱と下腿半月,屋外用は短靴,屋内用は前足部の覆いのない足部覆いを用い,片麻痺や対麻痺など重度の痙縮を伴う麻痺を有する患者,または支持性の乏しい弛緩性麻痺の患者に使用されることが多い.
本稿では,金属支柱付きAFOの機能,足継手の構造を述べ,それを踏まえて適合調整方法について立位,歩行場面を中心に述べる.
本稿では,金属支柱付きAFOの機能,足継手の構造を述べ,それを踏まえて適合調整方法について立位,歩行場面を中心に述べる.
参考文献
1)藤井静雄:半身不随の治療法―特に理学的療法と補助靴について,日本臨牀13:1328-1336,1955
2)日本整形外科学会,他(監):義肢装具のチェックポイント,第7版,医学書院,2007
3)渡辺英夫:脳卒中の下肢装具―病態に対応した装具の選択法,第2版,医学書院,2012
4)日本義肢装具学会(監):装具学,第4版,医歯薬出版,2013
5)秋山菜奈絵,他:リハ医として知っておきたい短下肢装具―両側金属支柱付き短下肢装具.臨床リハ22:332-338,2013
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