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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル48巻7号

2014年07月発行

文献概要

とびら

なりたい理学療法士像は??

著者: 清水真弓1

所属機関: 1京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター

ページ範囲:P.573 - P.573

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 私が理学療法士になって最初の職場では法人内の広報誌があり,年度初めに新人紹介欄にそれぞれ自己アピールや趣味などが掲載されました.将来の夢か,尊敬する人物か……そんな項目があったように思いますが,そこに私は別段何も迷わず,「ドラえもん」と記入しました.それをみた職場の上司には,「お前ちょっと変わってる」なんて笑われたものです.今でもあまり変わりませんが,私がめざしている理学療法士像はまさしく「ドラえもん」です.つまり,「ドラえもん」のようにドジでどんくさくて涙もろいけれど,夢を打ち明けられて,一緒に解決策を考えて,その目標に向かって行動できる,そんな人物.「この人だったら」何となく「頼んでみよう」「頼りになる感じ」「相談してみよう」「話を聞いてもらおう」―のび太君が困ったときの「ドラえも~ん」なんです.

 さて,現在私は地域リハビリテーションに関するコーディネーターとして,地域資源としてのリハビリテーションの普及・啓発や質の向上,そのためのリハビリテーションの関連従事者への相談・支援,地域のネットワークづくりなどを行っています.まさに「誰もがよりよく生活するための地域づくり=“リハビリテーション”」を行っているつもりですが,最近ちょっと「変わってる」のは,私だけではないことに気づきました.さまざまに活動しているなかで「HENTAI」がけっこういるのです.“ど”がつくくらいのこの人たちは,リハビリテーションの仕事が大好きで,しかも熱心で,自分の専門職(理学療法士,作業療法士,言語聴覚士など)としての役割を突き詰め,新たな形をつくろうとし,しかも地域のなかでその可能性を引き出して拡げようとされています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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