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特集 股関節の運動機能と評価方法 変形性股関節症の理学療法の工夫
局所の鎮静化と全身の柔軟性
著者: 矢野雅直1
所属機関: 1副島整形外科クリニック診療技術部リハビリテーション科
ページ範囲:P.625 - P.631
文献購入ページに移動人の作業を効率よく遂行するには3つの器官の関係性が重要と考えている.すなわち,皮膚・関節構成体や筋などの実行器官(情報収集器官),脳に代表される情報処理器官,そしてこれらをつないでいる末梢神経系と脊髄といった情報伝達器官があり,この3つの器官が刻々と変化する周囲の環境に適応するために知覚運動制御を行っている.また,安定した運動を行うためには支持性(安定性),可動性,無痛の3要素が重要であり,これらは相互関係にある.
本稿では変形性股関節症の理学療法の工夫をテーマに,病態発生と進行に関するリスク管理,また関節機能不全と脊柱アライメントや情報伝達器官との関連を含めた理学療法の実践について解説する.
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