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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル48巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 股関節の運動機能と評価方法 変形性股関節症の理学療法の工夫

局所の鎮静化と全身の柔軟性

著者: 矢野雅直1

所属機関: 1副島整形外科クリニック診療技術部リハビリテーション科

ページ範囲:P.625 - P.631

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はじめに

 人の作業を効率よく遂行するには3つの器官の関係性が重要と考えている.すなわち,皮膚・関節構成体や筋などの実行器官(情報収集器官),脳に代表される情報処理器官,そしてこれらをつないでいる末梢神経系と脊髄といった情報伝達器官があり,この3つの器官が刻々と変化する周囲の環境に適応するために知覚運動制御を行っている.また,安定した運動を行うためには支持性(安定性),可動性,無痛の3要素が重要であり,これらは相互関係にある.

 本稿では変形性股関節症の理学療法の工夫をテーマに,病態発生と進行に関するリスク管理,また関節機能不全と脊柱アライメントや情報伝達器官との関連を含めた理学療法の実践について解説する.

参考文献

1)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会変形性股関節症ガイドライン策定委委員会(編):変形性股関節症診療ガイドライン,南江堂,2008
2)馬場久敏,他(編):標準整形外科学,第12版,医学書院,2014
3)Gregory D(著),早川敏之(訳):基礎・臨床解剖学,脊柱 脊髄 自律神経,エンタプライズ,pp346-347,2000
4)杉森広海:変形性股関節症の脈管学的検討―選択的動脈造影を用いて.日リウマチ・関節外会誌9:251-264,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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