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「第3回 日本がんリハビリテーション研究会」報告
著者: 井上順一朗1 高倉保幸2
所属機関: 1神戸大学医学部附属病院リハビリテーション部 2埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
ページ範囲:P.634 - P.636
文献購入ページに移動近年,がんの診断技術の進歩,治療成績の向上とともに生命予後が改善し,がん患者は大幅に増加しており,2015年には533万人にのぼると推計されています.がん患者では,原疾患,治療およびその副作用などによりさまざまな障害が出現する可能性があり,それらの障害の軽減,ADLの改善,さらにはQOLの向上を目的としたリハビリテーションに対するニーズが増加してきています.しかし,がん患者に対する標準的なリハビリテーション治療指針やエビデンスは十分に確立されていないのが現状であり,がんに対するリハビリテーションの質の向上やエビデンス確立のための多職種によるディスカッションの機会が必要です.
このような背景により,2012年1月に「第1回がんのリハビリテーション懇話会」,2013年1月に第2回懇話会が開催されました.昨年度までは辻哲也先生(慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室)を中心とする「がんのリハビリテーショングランドビジョン作成ワーキンググループ」および「厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)がんのリハビリテーションガイドライン作成のためのシステム構築に関する研究・研究班」により組織された委員会により運営されていましたが,2012年度で研究班での活動が満期となったため,2013年度から研究会の運営母体を「日本がんリハビリテーション研究会」へ移し,再スタートしました.
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