文献詳細
文献概要
プログレス
腎移植の現状と課題
著者: 今井直彦1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科
ページ範囲:P.731 - P.736
文献購入ページに移動腎移植は末期腎不全患者の腎代替療法の一つである.末期腎不全患者に対する腎代替療法には,透析療法である血液透析と腹膜透析,そして腎移植の三つのオプションがあるが(図1),腎移植は透析療法と比較して患者予後やQOLの観点から優れた治療オプションである.つまり三つあるオプションの一つという位置づけではなく,本来むしろ第一選択である.
腎移植の件数は右肩上がりに年々増加している(図2).しかし日本においては諸外国(欧米はもちろんのこと同じアジア諸国の韓国)と比べて腎移植が腎代替療法として選択される割合がまだ有意に少ないのが現状である(図3).
参考文献
掲載誌情報