icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル48巻9号

2014年09月発行

文献概要

入門講座 ICFを現場で使おう・1【新連載】

脳外傷

著者: 先崎章12

所属機関: 1東京福祉大学社会福祉学部 2埼玉県総合リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.861 - P.867

文献購入ページに移動
はじめに

 概念や意義には大いに共感,賛同できるが,その具現化となると,どう行うのか手本がない,あるいは行おうとすると多大な困難に直面する.その最たるものがICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)であろう.本連載が組まれる所以である.

 本稿では,概念モデルとしてのICFと医療現場で使用する際の限界,他方ICFを医療現場でも利用しようとする最近の動きについて述べ,最後にICFを用いて多職種間の意思疎通を図った例を提示する.

参考文献

1)先崎 章:ICFとリハビリテーション―臨床医の立場から.臨床リハ21:972-976,2012
2)浦上裕子:リハビリテーションの現場におけるICF―就労の場面における具体的な支援の方法を考える.臨床リハ21:1218-1227,2012
3)内山 靖:ICFと理学療法―世界と日本におけるICFへの取り組み.PTジャーナル43:653-660,2009
4)ICF Research Branch, Bickenbach J, et al(eds):ICF core sets:manual for clinical practice. Hogrefe Publishing, 2012
5)Weigl M, et al:Identification of relevant ICF categories in patients with chronic health conditions:a Deiphi exercise. J Rehabil Med 44 Suppl:12-41, 2004
6)先崎 章:ICFを臨床に活用する―目にみえない障害,脳外傷と低酸素脳症.臨床リハ21:1118-1126,2012
7)先崎 章:脳外傷コアセット(簡易版)活用による家族理解と支援の試み.臨床リハ22:86-91,2013
8)高橋 泰:ICF illustration library.http://www.icfillustration.com/icfil_jpn/top.html(2014年7月現在)
9)大川弥生:国際生活機能分類(ICF)の現状と問題点―総合リハビリテーションにおける活用.総合リハ37:167-204,2009
10)厚生労働省ホームページ「活動」及び「参加」の評価基準(暫定案)平成19年3月版 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0327-5l-02.pdf(2014年7月現在)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?