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書評
―奈良 勲,神戸晃男,山崎俊明,木林 勉(編集)―「理学療法から診る廃用症候群―基礎・予防・介入」
著者: 伊橋光二1
所属機関: 1山形県立保健医療大学
ページ範囲:P.881 - P.881
文献購入ページに移動 奈良勲氏らによる『理学療法から診る廃用症候群―基礎・予防・介入』が上梓された.理学療法士にとって廃用症候群は古くて新しい課題であり,日々の臨床で常に向き合っている対象である.しかしながら廃用症候群に焦点を絞って捉えた書はこれまでなく,本書が出版された意義は大変大きいと考えられる.
廃用症候群は1964年のHirschbergによる「過度の安静による二次障害」が最も基本的な概念と考えられる.過度の安静によって引き起こされる二次的障害は,「防ぎ得るもの」であり,「防がなければならない」ことを意味している.この代表の一つが褥瘡である.褥瘡は医療チームをあげて防がなければならない二次的合併症であり,「自分の担当患者に褥瘡をつくったら恥だと思え」と学生時代から叩き込まれたものである.生体は重力下で常に運動することで機能を維持することができるのであって,これを最大限に支援していく役割が理学療法士に求められている.
廃用症候群は1964年のHirschbergによる「過度の安静による二次障害」が最も基本的な概念と考えられる.過度の安静によって引き起こされる二次的障害は,「防ぎ得るもの」であり,「防がなければならない」ことを意味している.この代表の一つが褥瘡である.褥瘡は医療チームをあげて防がなければならない二次的合併症であり,「自分の担当患者に褥瘡をつくったら恥だと思え」と学生時代から叩き込まれたものである.生体は重力下で常に運動することで機能を維持することができるのであって,これを最大限に支援していく役割が理学療法士に求められている.
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