icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル49巻11号

2015年11月発行

文献概要

特集 地域包括ケアシステムと小児理学療法

通所系小児理学療法と社会参加支援

著者: 高橋一史1

所属機関: 1茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科

ページ範囲:P.1009 - P.1013

文献購入ページに移動
はじめに

 医療の進歩に伴って多くの幼い生命が救われる一方で,人工呼吸器,気管切開,経管栄養などの医療的ケアが必要な子供たちは増えてきている1).新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:NICU)や小児集中治療室(pediatric intensive care unit:PICU),後方支援病床は満床となり,医療的ケアを必要する多くの障がい児が在宅生活へ移行している.しかし,在宅生活に移行しても育児不安,虐待,療育施設やレスパイト施設の不足,資源はあっても制度が使えない地域,在宅往診の不足など障がい児が在宅生活を送るうえでの問題は多い2).そうしたなかで,通所・通院小児理学療法に携わる理学療法士は地域療育関係者と密に連携・協働を図りながら在宅生活を送る子供たちを支えなければならない.

参考文献

1)高橋昭彦:小児の在宅医療—その現状と課題.地域リハ9:903-907,2014
2)奈須康子,他:子どもの在宅医療支援について現状と課題.地域リハ9:894-902,2014
3)石川公久:医育連携 療育におけるリハビリテーションのかかわり(第2回)—特別支援学校で療法士が活動する意義.地域リハ8:131-133,2013
4)Hanna SE, et al:Stability and decline in gross motor function among children and youth with cerebral palsy aged 2 to 21 years. Dev Med Child Neurol 51:295-302, 2009
5)石川公久:医育連携 療育におけるリハビリテーションのかかわり(第4回)—医療モデルから生活モデルのリハビリテーションへの変換.地域リハ8:305-307,2013
6)陣内一保,他(監),伊藤俊之,他(編):こどものリハビリテーション医学,第2版.pp89-97,医学書院,2008
7)右田琢生,他:茨城県からの発信 障害のある小児を支える地域リハビリテーション 茨城県における小児の発達を支える地域リハビリテーションを考える会から.地域リハ4:508-510,2009
8)大森保徳,他:茨城県からの発信 障害のある小児を支える地域リハビリテーション 第3回特別支援学校から医療への働きかけ 小児リハ・サポートネット体制.地域リハ4:269-271,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?