理学療法ジャーナル49巻11号

2015年11月発行

臨床実習サブノート 臨床実習で患者さんに向き合う準備・7

切断

著者： 長倉裕二¹ 高橋裕也²

所属機関： ¹熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科 ²医療法人社団鶴友会鶴田病院

ページ範囲：P.1047 - P.1054

はじめに

　臨床実習で下肢切断を担当することは症例の割合から考えても比較的少ないと考えられるが，年に数人の切断者を稀に実習生が担当することがある．担当する頻度が少ないためか，学生はもちろん臨床に従事している理学療法士も介入に躊躇してしまうことは多くなっているようである．本稿では，実習生に対する助言はもちろん臨床でめったに担当することがない理学療法士向けに介入のポイントとなるところを解説する．

参考文献

1）島津尚子，他：高齢下腿切断の理学療法の現状と課題．PTジャーナル46：1073-1079，2012

2）森田定雄：下肢切断の原因と切断術の概要．理学療法32：292-299，2015

3）日本糖尿病学会（編著）：糖尿病治療ガイド2014-2015．文光堂，2014

4）花岡英二：切断前後のリハビリテーション—特に慢性腎疾患等の合併症を中心に．総合リハ42：313-320，2014

5）平木幸治：糖尿病患者の障害理解．細田多穂（監）：山崎裕司，他（編）：内部障害理学療法学テキスト．pp298-306，南江堂，2008

6）林　久恵：動脈系末梢循環障害．細田多穂（監）：山崎裕司，他（編）：内部障害理学療法学テキスト．p102，南江堂，2008

7）林　久恵：動脈系末梢循環障害．細田多穂（監）：山崎裕司，他（編）：内部障害理学療法学テキスト．pp101-111，南江堂，2008

8）細田多穂（編）：Q & Aフローチャートによる下肢切断の理学療法，第3版．医歯薬出版，2002

9）手塚勇輔，他：大腿切断者に対する理学療法—評価から生活指導まで．理学療法32：310-321，2015

10）寺村誠治，他：下腿切断者に対する理学療法—評価から生活指導まで．理学療法32：322-333，2015

11）澤村誠志（著）：切断と義肢．pp391-483，医歯薬出版，2007