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特集 大規模災害の支援・防災活動—大震災からの学び
「宮古・山田訪問リハビリステーションゆずる」の支援活動と課題
著者: 石田英恵1 櫻田義樹2
所属機関: 1宮古・山田訪問リハビリステーションゆずる 2一般財団法人訪問リハビリテーション振興財団
ページ範囲:P.227 - P.231
文献購入ページに移動未曽有の大震災から約2年後,2013年4月に宮古・山田訪問リハビリステーションゆずる(以下,「ゆずる」)が開設された.「ゆずる」は,「東日本大震災復興特別区域法(以下,復興特区法)」において,「病院・診療所・老人保健施設」以外の法人であっても,医療機関との連携の下であれば開設が可能となった療法士単独型の訪問リハビリステーションである.
運営母体は一般財団法人訪問リハビリテーション振興財団(以下,財団)であり,被災地の復興を第一義として日本理学療法士協会,日本作業療法士協会,日本言語聴覚士協会の共同出資により2012年10月に設立された.翌月には1つ目の事業所「浜通り訪問リハビリステーション」が福島県で開設され,2つ目の事業所として「ゆずる」が岩手県で開設された.そして,2014年10月に3つ目の事業所「気仙沼訪問リハビリステーション」が宮城県で開設された.
本稿では,「ゆずる」の実際の活動を紹介するとともに,今後の課題を提示していく.
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