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特集 頭頸部および肩凝りに対する理学療法
頸部の筋の解剖—特に神経支配との関連について
著者: 佐藤達夫1
所属機関: 1東京有明医療大学
ページ範囲:P.383 - P.392
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頸部のリハビリテーションの重要性が近年増大してきたことを考慮して.頸部の局所解剖についてまとめてみたい.しかし頸部脊柱,髄膜,頸神経根,肩等に触れる紙幅の余裕はないので,今回は,クビという円柱の中味で最も大量を占める筋に主題を絞りたい.理学療法士がもつ個々の筋の起始・走行経過・停止・作用・支配神経名についての学識は並々ならぬものがあると感じているので,それらについてはここで繰り返さない.本稿では,筋を神経支配とひとくくりにして考えてみたい.神経のない筋は無意味だからである.
頸部のリハビリテーションの重要性が近年増大してきたことを考慮して.頸部の局所解剖についてまとめてみたい.しかし頸部脊柱,髄膜,頸神経根,肩等に触れる紙幅の余裕はないので,今回は,クビという円柱の中味で最も大量を占める筋に主題を絞りたい.理学療法士がもつ個々の筋の起始・走行経過・停止・作用・支配神経名についての学識は並々ならぬものがあると感じているので,それらについてはここで繰り返さない.本稿では,筋を神経支配とひとくくりにして考えてみたい.神経のない筋は無意味だからである.
参考文献
1)森 於菟,他:解剖学1 総説・骨学・靱帯学・筋学,第11版.p305,金原出版,1982
2)Hollinshead WH:Anatomy for Surgeons, Vol 1, 3rd ed. p271, Harper & Row, New York, 1982
3)Portmann A:Einfuhrung in die vergleichend Morphologie der Wirbeltiere, 5th ed. pp114-11 Schchwabe, 1976
4)佐藤達夫,他:リハビリテーション解剖アトラス.医歯薬出版,2006
5)Kikuchi T:A contribution to the morphology of the ansa cervicalis and the phrenic nerve. 解剖誌(Acta Anat Nippon) 45:242-281, 1970
6)佐藤達夫:頭頸部外科に必要な局所解剖—頸部の筋.耳喉頭頸65:161-169,1993
7)Eisler P:Die Muskeln des Stammes. pp.234-342, Gutav Fischer, Jena, 1912
8)佐藤達夫:脊髄神経—とくに後枝と固有背筋の関係について.脳と神経39:391-401,1987
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