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特集 急性期からの理学療法 エディトリアル
急性期「の」理学療法と急性期「からの」理学療法
著者: 永冨史子1
所属機関: 1川崎医科大学附属川崎病院リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.495 - P.496
文献購入ページに移動急性期に理学療法を始めるのは特別なこと,という時代もあった.30年近く前,脳卒中発症直後の患者は病型を問わずベッド上安静,人工関節全置換術後の患者は数週間の完全免荷を求められていた.脳や脊髄は中枢神経であるが故に,一度損傷されたら再生不能,可塑性はないと教えられた.教育施設では廃用症候群が重要な概念として教えられ,しかしその予防は現実的には不可能な時代であった.
時を経て現在,理学療法士はさまざまな疾患の急性期治療にかかわっている.発症直後から運動や荷重や離床が許可され,安静による待ち時間は激減し,いまや集中治療室在室中や発症後・術後早期からの理学療法開始は常識である.
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