文献詳細
文献概要
特集 急性期からの理学療法 医師にとっての急性期—専門科別急性期の概念と医師が重要視すること
2.食道癌術後
著者: 黒田大介1
所属機関: 1北播磨総合医療センター外科・消化器外科
ページ範囲:P.509 - P.511
文献購入ページに移動 食道癌の治療成績は,手術手技,化学療法,放射線療法,周術期管理の進歩により向上がみられているが,食道癌手術は,頸部,胸部,腹部の3領域にまたがる過大な侵襲を伴う手術であり,日本消化器外科学会のアンケート調査1)では手術死亡率3.09%と消化器外科手術のなかで最も手術死亡率の高い手術となっている(表).また,進行癌では化学療法や放射線化学療法などの術前補助療法が行われることが多く,手術手技や術後管理に影響を与えることもある.
食道癌治療には,消化器外科医,消化器内科医,腫瘍内科医,放射線治療医,麻酔医,歯科医などに加えて,看護師,理学療法士,薬剤師など多職種によるチーム医療2)が必要であり,その施設の総合力が最も問われる治療といっても過言ではない.
食道癌治療には,消化器外科医,消化器内科医,腫瘍内科医,放射線治療医,麻酔医,歯科医などに加えて,看護師,理学療法士,薬剤師など多職種によるチーム医療2)が必要であり,その施設の総合力が最も問われる治療といっても過言ではない.
参考文献
1)後藤満一,他:日本消化器外科学会データベース委員会2009年度調査報告.日本消化器外科学会 http://www.jsgs.or.jp/modules/oshirase/index.php?content_id=212(2015年3月31日閲覧)
2)成宮孝祐,他:食道癌治療におけるチーム医療の現状と展望.消化器外科37:335-341,2014
3)大幸宏幸:術式別術前・術後管理 食道 胸部食道癌手術.消化器外科35:624-629,2012
掲載誌情報