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1ページ講座 日本理学療法士学会・分科学会の紹介
日本心血管理学療法学会
著者: 渡辺敏1
所属機関: 1日本心血管理学療法学会
ページ範囲:P.646 - P.646
文献購入ページに移動●設立の趣旨
平成26(2014)年版厚生労働白書1)によると,わが国は平均寿命国際比較において世界有数の長寿国である.しかし,近年話題に上る「平均寿命と健康寿命の差」は,平均寿命の延伸に伴い拡大傾向にある.平均寿命と健康寿命の差は男性で9.13年,女性で12.68年であり,QOLの維持向上,医療費や介護給付費の抑制などいくつかの課題が報告されている.一方で,わが国のリスク要因別の関連死亡者数(2007年)では喫煙,高血圧,運動不足など,個人の生活習慣と関係するものが上位を占めている.運動器疾患や神経疾患を合併した重複障害を呈していても,生活習慣と関係するリスクを軽減する必要性があると考えられる.
このような時代背景を受け,本学会は,心血管疾患や関連疾患に起因するさまざまな病態や,ADL障害に対する理学療法の普及と質の向上を目指し設立された.また,急性期・回復期・維持期の各病期における治療介入・予防介入を目的とした心血管理学療法の新たな方法の開発や調査,臨床研究を推進する.そのため,学術集会を中心とした研究事業,市民公開講座,情報交換機会提供を行うとともに,研究助成,社会貢献,国際貢献などの人材育成を通して,心血管理学療法の発展に向けた諸活動を執行する.
平成26(2014)年版厚生労働白書1)によると,わが国は平均寿命国際比較において世界有数の長寿国である.しかし,近年話題に上る「平均寿命と健康寿命の差」は,平均寿命の延伸に伴い拡大傾向にある.平均寿命と健康寿命の差は男性で9.13年,女性で12.68年であり,QOLの維持向上,医療費や介護給付費の抑制などいくつかの課題が報告されている.一方で,わが国のリスク要因別の関連死亡者数(2007年)では喫煙,高血圧,運動不足など,個人の生活習慣と関係するものが上位を占めている.運動器疾患や神経疾患を合併した重複障害を呈していても,生活習慣と関係するリスクを軽減する必要性があると考えられる.
このような時代背景を受け,本学会は,心血管疾患や関連疾患に起因するさまざまな病態や,ADL障害に対する理学療法の普及と質の向上を目指し設立された.また,急性期・回復期・維持期の各病期における治療介入・予防介入を目的とした心血管理学療法の新たな方法の開発や調査,臨床研究を推進する.そのため,学術集会を中心とした研究事業,市民公開講座,情報交換機会提供を行うとともに,研究助成,社会貢献,国際貢献などの人材育成を通して,心血管理学療法の発展に向けた諸活動を執行する.
参考文献
1)平成26年度版厚生労働白書.www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/
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