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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル49巻7号

2015年07月発行

文献概要

臨床実習サブノート 臨床実習で患者さんに向き合う準備・3

大腿骨頸部骨折

著者: 野上慎二1

所属機関: 1京都大原記念病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.667 - P.673

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はじめに

 学生の臨床実習において大腿骨頸部骨折の症例が取り扱われることは少なくない.高齢者に起こる骨折として頻度が高く,多くの症例をみられることから学生が担当する症例となりやすいと考えられるが,年齢,性別,受傷度合い,合併症など治療の方法や経過も大きく異なる.そのため,障害を一様に捉えることは避けたい.

 本稿では,臨床実習で大腿骨頸部骨折を受傷された方を担当した場合,何を行っていけばいいのかを述べたい.臨床実習において少しでもお役に立てれば幸いである.

参考文献

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3)Orimo H, et al:Hip fracture incidence in Japan:estimates of new patients in 2007 and 20-year trends. Arch Osteoporos 4:71-77, 2009
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11)大峯三郎:大腿骨頸部骨折.石川 斎,他(編):図解理学療法技術ガイド,第2版.文光堂,pp791-80,2001
12)浅井宏祐,骨・関節系理学療法クイックリファレンス,文光堂,116-127,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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