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特集2 これまでの10年とこれからの10年—理学療法の発展と課題と夢
スポーツ理学療法
著者: 尾﨑勝博1
所属機関: 1一般財団法人弘潤会野崎東病院アスレティックリハビリテーションセンター
ページ範囲:P.35 - P.37
文献購入ページに移動 昨今,スポーツにかかわる理学療法士は年々増加しつつある.対象も競技スポーツのみならず,障がい者スポーツ,地域スポーツ,生涯スポーツ等と多様化し,スポーツ復帰,外傷疾病予防,パフォーマンス向上等への対応が求められている.その実践は医療機関にとどまらず,スポーツ現場にも拡がりをみせている.本稿では,スポーツ理学療法にかかわるさまざまな歴史や国の施策を振り返りながら,スポーツ理学療法のこれからについて私見を述べたい.
わが国のスポーツ理学療法の歴史は東京オリンピックが開催された1960年代に遡る.当時は国家事業の一つとして1967年に日本体育協会スポーツ診療所が開設され,その後,公的・民間のスポーツ専門機関をはじめ,スポーツ専門診療科を有する医療機関等,さまざまな場所で理学療法士がスポーツ選手を対象とする場面が増加してきた.2000年代に入ると,文部省(当時)が国際的な競技力向上を目的にスポーツ振興基本計画を策定し,2001年には国立スポーツ科学センター(Japan Institute of Sports Sciences:JISS),2008年にはナショナルトレーニングセンター(National Training Center:NTC)が開所した.
わが国のスポーツ理学療法の歴史は東京オリンピックが開催された1960年代に遡る.当時は国家事業の一つとして1967年に日本体育協会スポーツ診療所が開設され,その後,公的・民間のスポーツ専門機関をはじめ,スポーツ専門診療科を有する医療機関等,さまざまな場所で理学療法士がスポーツ選手を対象とする場面が増加してきた.2000年代に入ると,文部省(当時)が国際的な競技力向上を目的にスポーツ振興基本計画を策定し,2001年には国立スポーツ科学センター(Japan Institute of Sports Sciences:JISS),2008年にはナショナルトレーニングセンター(National Training Center:NTC)が開所した.
参考文献
1)尾﨑勝博:スポーツ理学療法としての地域貢献—スポーツランド宮崎構想・スポーツメディカルサポートシステムの紹介 宮崎県理学療法士会「みやざきトレーナーズセミナー」の設立.理学療法学38:578-579,2011
2)尾﨑勝博:スポーツ復帰に向けた系統的な理学療法の取り組み.PTジャーナル46:593-599,2012
3)片寄正樹:スポーツ理学療法の現状と将来展望.理学療法22:1187-1190,2005
4)小林寛和:スポーツ医療における理学療法士の活動—その現状と将来展望.理学療法22:1191-1199,2005
5)小林寛和:スポーツと理学療法のかかわり.PTジャーナル46:579-584,2012
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