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特集2 これまでの10年とこれからの10年—理学療法の発展と課題と夢
在宅理学療法
著者: 小山樹1
所属機関: 1株式会社ジェネラス
ページ範囲:P.58 - P.61
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ここ10年の在宅理学療法の発展は介護保険とともに動いてきたと言える.介護保険法は2000年にスタートし,5年後,ちょうど10年前の2006年に大きな見直しが行われた.これにより,① 予防の重視,② 施設給付の見直し,③ 地域密着型サービスの開始が実施され,2009年の改正では不正を防ぐために規制の強化や連座制の導入がなされた.2012年には,① 複合型サービスの創設,② 定期巡回・随時対応サービスの創設,③ 介護人材確保がポイントで,2015年度は地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みが始まった.① 中重度者や認知症高齢者への対応の強化,② 活動参加に焦点を当てたリハビリテーション,③ 人材確保対策の推進,④ サービス評価の適正化と効率化がポイントとなった.
ここ10年の在宅理学療法の発展は介護保険とともに動いてきたと言える.介護保険法は2000年にスタートし,5年後,ちょうど10年前の2006年に大きな見直しが行われた.これにより,① 予防の重視,② 施設給付の見直し,③ 地域密着型サービスの開始が実施され,2009年の改正では不正を防ぐために規制の強化や連座制の導入がなされた.2012年には,① 複合型サービスの創設,② 定期巡回・随時対応サービスの創設,③ 介護人材確保がポイントで,2015年度は地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みが始まった.① 中重度者や認知症高齢者への対応の強化,② 活動参加に焦点を当てたリハビリテーション,③ 人材確保対策の推進,④ サービス評価の適正化と効率化がポイントとなった.
参考文献
1)厚生労働省:第102回社会保障審議会介護給付費分科会資料,2014
2)全国訪問看護事業協会:平成26年度訪問看護ステーション数調査,2014
3)厚生労働省:平成25年医療施設(動態)調査・病院報告の概況,2014
4)小山 樹:在宅医療における理学療法士の現状と課題と今後の展望.理学療法30:843-853,2013
5)西村周三:Buurtzorgは日本の医療・介護の「文化」を変えるか—制度の違いを乗り越えて今こそ学ぶべきこと.訪問看護と介護19:449-453,2014
6)堀田聰子:Buurtzorg解体新書.訪問看護と介護19:440-448,2014
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8)前田由美子,他:後期高齢者の死亡前入院費の調査・分析.日本医師会総合政策研究機構,2007
9)田近栄治:死亡前12か月の高齢者の医療と介護—利用の実態と医療から介護への代替の可能性,社会保障研究47:304-319,2011
10)北原茂実:あなたの仕事は「誰を」幸せにするか? ダイヤモンド社,2014
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